つくば大学の取り扱い説明者

公式サイトには無いことを書いていきます。

筑波大学院 - 入試情報[数理物質科学研究科] - part3

part1・part2と続けて、試験内容について紹介していきました。

まだチェックしてない人は、下のリンクからご覧ください。

→part1:主に筆記試験について

→part2:主に面接について

今回は、筆記試験・面接に際して僕が行ってきた対策について紹介しようと思います。

筆記試験から順に見ていきましょう

油断すると痛い目をみる

筆記試験についてです。

おそらく本当の意味で対策を始めたのが試験1週間前だったと思います。あまり訳はここには書けませんが、残り少ない時間で鬼のように追い込みました。

 

色々と問題集なども用意はしましたが、何よりもまず過去問に取り組みました。

公式サイトに公開されているもの、先輩からいただいたさらに古いものにもざっと目を通して、出題傾向を掴みました。

この傾向はpart1に書いてある通りですが、力学ならラグランジアンや慣性モーメント、量子力学ならシュレディンガー方程式を解く、統計力学なら分配関数が出る、くらいの大まかな傾向しかわかりません。電磁気に至っては傾向なんてありません。

加えて普段の授業をおろそかにしていた部分もあったので、過去問を何周もして基礎事項をひたすら穴埋めする、ということをやっていました。電磁気に関しては、参考書そのものを1周しました。

 

また数学に関しては、これまた過去問を使って基礎事項を叩き込んで、残った時間で類題を解きまくりました。

 

理系科目は1年生、ひいては高校からの積み重ねが重要になりますから、どれか試験に出そうな問題に山をはって臨むのは危険です。特にしっかり授業を聞いてこなかった人こそ基礎基本を大事に、確実にA問題やB問題の最初くらいは解けるようにしましょう。

逆にしっかり授業も聞いてきたって方は、過去問を解いて大学院入試のレベルを感じてもらったら、過去問にはない問題に絞って演習をしてみてはどうでしょう。参考書にちょいちょい入ってくる演習問題もいいかもしれませんね。傾向がないということが、むしろ傾向とも考えられます。

 

内部進学だから大丈夫だべ!とか考えている人は、簡単に外部進学の方に席を取られてしまいます。気をつけましょう。

 

ついでに英語の試験についてですが、僕が行った対策は試験開始の1時間前に文法書を確認した程度です。それ以外は特に何もやっていません。

明日の自分に任せず、しっかり準備を

続いては面接についてです。

前日にもらった案内用紙に「面接・口頭試験」と書いてあったので、てっきり物理に関する問題をまた解かされるのかと不安でしたがが、特にそんなこともありませんでした。

 

面接で聞かれる内容として、志望動機現在の研究内容これからやりたい研究内容は聞かれると思ったので事前に準備をしました。本当に筑波大学院に入りたいと思っている方に関しては問題ないと思いますが、スムーズな受け答えでその熱意が伝わるようにしっかり準備しましょう。

特に大学院に入ってからやりたい研究に関しては、道筋がはっきりしているほど印象が良いと思います。

 

面接では自分が言ったことに関して突っ込まれることが常ですが、僕の場合は研究で使用するプログラミングのことについて聞かれました。事前に準備できることを文字起こししてみて、この単語は教授に深く聞かれそうだなと思ったものについても準備しておくとなお良いでしょう。

ただ完璧に全部の知識を把握することは途方もないですし、まだまだ研究者の端くれにすぎませんから、わからないことには「わからない」と正直に伝え、これから学んでいくことを伝えましょう。変に知ってることをつなぎ合わせて答えようとすると、その答えの中からまた突っ込まれしまうことも考えられます。

 

理系の研究室ということもあり、印象に残っている実験は聞かれると思っていましたが、まさか黒板を使って説明をすることになるとは想像もしていませんでした。

僕の場合は特に希望の研究室に関係のない、ボルダの振り子実験について説明しました。大学に進学してから一番最初にやった実験です。地獄の不確かさの計算は忘れたくても絶対に忘れられないでしょう。

こんな感じでしっかり実験内容や目的、工夫した点などが自分でしっかりわかっているものについて説明しましょう。まだ2年生とかの人は、将来こんなことが聞かれるかもしれないので覚えておきましょう。

 

人によって聞かれる質問内容は少々異なるかもしれませんが、研究室側にとって自分を入れることのメリットは何か、また自分がこの研究室に入ることのメリットは何かをしっかり考えて受け答えしていきましょう。

面接では知識量はもちろんですが、目的の伴った熱意や研究に対する適性も判断しているように思います。

 

次の記事では、試験を受けての感想でも書こうと思います。感想とか需要あるのか果たして。

 

あ、僕はちゃんと合格できました。